煮物
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食材別の塩分量
おいしい煮物を食べると、思わず日本人でよかったと思うってしまうくらい、煮物は日本らしい料理のひとつで、海外旅行などで帰国した日本人はまず煮物が食べたいという人もすくなくありません。
旬の野菜や地方色豊かな食材、季節に応じた食材をうまく使っているので、ひとくちに煮物といってもバラエティにとんだものになっています。
基本的に煮物は、水や出し汁などで食材を加熱する料理ですが、塩分の面から考えると一番塩分を吸収しやすい調理方法であるといえます。
調理方法を塩分の高い順に並べると、まず煮物、次いで焼き物、蒸し物、揚げ物と炒め物、そして生ものになります。
これは、煮汁の塩分を吸収することが原因のようですが、煮汁であるだしの塩分は1食分程度で約3gあるといわれています。
煮物の種類によっては、味噌汁より塩分が多いこともあります。
だしの種類によって塩分も異なり、洋風だしが一番塩分が少なく、次いで中華風で、和風だしが一番塩分が多いといわれています。
煮物を食べると、ごはんがよく進むのは、この多めの塩分が原因のようです。
しかし、煮物の具材によっては、平均的に高いといわれる塩分が少なく場合があります。
大根など水分が多い野菜を煮物に使うと、煮汁に塩分が残り摂取量がそれほど多くならないといわれています。
逆に、でんぷん質の多いがぼちゃなどを煮物に使うと、煮汁を非常に吸収しやすくなるので、塩分摂取量は多くなってしまいます。