塩分控えめの食生活にしよう
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日本人と塩分
日本の人口は約1億3千万人ですが、そのうちの20%強の3,000万人の人が高血圧であるといわれています。
日本人の約5人に1人の割合で高血圧なのです。
これは日本人の食生活に主な原因があります。
味噌や漬物、醤油といった塩分の高いものを日常的に食べていたことが一因であり、さらに食生活の近代化による加工食品などの影響もあります。
日本人の1日あたりの塩分の摂取量はヨーロッパの人々の倍以上もあり、アメリカ人よりも多いのが現実です。
厚生労働省では理想的な1日あたりの塩分の摂取量は10g程度との目安を示していますが、世界保健機構では6g程度と発表しています。
体型や気候等の影響があるかもしれませんが、このことからも日本人が平均的に塩分を多く取る食生活であることがわかります。
そのようにもともと塩分を多く摂る食生活だったところに、インスタント食品などの食品の変化やファストフード、ファミリーレストラン、コンビニエンスストアといった外食などの食生活の欧米化が押し寄せ、高カロリーで高脂肪を取る事になり、高血圧や高脂血症、脳卒中、糖尿病などを引き起こしているといわれています。
しかし、健康を保つためには塩分は必要な栄養素であり欠くことができません。
塩分摂取量の変化とこれらの病気の発症数は密接な関係があることからも、塩分摂取量を減らして適度に摂ることが病気への予防につながるといえます。
日本人の塩分の摂取量が10gという理想的な数値を下回ることにより、より健康的な生活を過ごす事ができるはずです。
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