日本人の塩分摂取の歴史 その2

公開日: : 日本人と塩分

日本人は海外の人たちに比べると昔から塩分の摂取量が多い民族ですが、日本の気候や風土などと食生活の関連性は否定できません。
一説によると昔は1日の塩分摂取量が25g以上という人もいますが、現在は一般的に10g程度を目標にするのが健康的であるといわれています。

統計によると、1970年ごろの日本人は1日に17gの塩分を摂取していました。
その後、1日の塩分摂取量は年々緩やかに減少して、1975年ごろには13.5g、1980年ごろには12.5g、1985年ごろには12.1gまで減少しています。

a0002_000748

1987年には11.7gまで減少しますが、その年以降は若干増減を繰り返すものの、2001年には11.5g、2002年には11.4gと最低値を更新しています。
これは日本人全体が塩分を控え目にしよう、取り過ぎないようにしようという意識の表れであり、食品自体にもその指向が表れてきたせいでもあると思われます。

塩分控えめの食品は洋食や中華だけでなく和食関係でも販売されるようになり、消費者の健康意識の高まりとともにその商品数は年々増えています。
ファミリーレストランなどの外食産業でも塩分控えめのメニューが登場したり、中食と呼ばれる惣菜のテイクアウトなどでも同じような傾向がみられます。

このように減少傾向にある日本人の塩分摂取量も年代によっては大きな差があり、50歳代以上の世代は平均値である11.4gを大きく上回っています。

関連記事

ヨーロッパでの塩分摂取量

日本人は一日平均約11gの塩分を摂取していますが、海外の国々ではどれぐらい摂取しているのでしょうか。

記事を読む

塩分控え目にしなければならない病気

会社員を表す「サラリーマン」の「サラリー」は、塩を語源としています。 働いて給料を得る、この給料が塩

記事を読む

日本人の塩分摂取の歴史 その1

日本人の塩分摂取量が多いのは、ここ最近の問題ではなく歴史的にも昔から多かったといわれています。

記事を読む

塩分とカロリーの関係

消費者の健康志向が高まったために、最近ではカロリー控え目や塩分控え目の食品が増えてきました。 人間は

記事を読む

塩分控えめの食生活にしよう

日本の人口は約1億3千万人ですが、そのうちの20%強の3,000万人の人が高血圧であるといわれていま

記事を読む

アメリカでの塩分摂取量

ヨーロッパの国々ではだいたい7~14gの塩分を摂取していますが、アメリカではどうなのでしょうか。 ア

記事を読む

  • 【関連サイト】
  • ↓これでも減塩メニュー!?と、きっと思いますよ
  • ↓こちらもメニュー豊富でお試しに最適
ネットで見つけたレシピの紹介2

腎臓病など病気の方は特に塩分の摂取量が気になりますが、できだけバラエテ

ネットで見つけたレシピの紹介1

塩分を控えた食事といっても単に食塩の使用量を減らしただけでは、味気のな

サントリー飲料「DAKARA」

以前、小便小僧がテレビCMでおしっこしていたので利尿作用があると思われ

サウナ

有酸素運動によって日常的に塩分を排出しやすい身体をつくることができます

ミネラル麦茶

よく冷えた麦茶といえば夏の飲み物の定番ですが、麦茶は焙煎した大麦の種子

有酸素運動

日常的に適度な運動を行なうことが身体にいいことは誰でも知っていることで

赤味噌

味噌汁は日本国内のどこにでもありますが、地方ごとの特色をよく表した料理

天然塩

摂り過ぎた塩分の排出にはカリウムを含む食品を多くとるのが得策ですが、天

乳製品

塩分つまりナトリウムを摂り過ぎると、カルシウムの吸収を妨げてしまいます

カリウム

カリウムは取りすぎた塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きをしますが、

→もっと見る

PAGE TOP ↑