ブドウ糖吸収を助ける
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塩分の効用
人間は生きる為に食物を食べ、食物より栄養を吸収し、吸収した栄養を身体のエネルギーに変えています。
ほとんどの国では、ご飯やパン、麺類などの炭水化物を主に主食としていますが、人間はこの炭水化物よりでんぷんを摂取しています。
でんぷんは消化されることによりブドウ糖になるわけですが、このブドウ糖は人間だけでなく動物や植物、生きるもの全てにおいて生命のエネルギーになるものです。
単に身体の活動だけでなく、唯一、脳にとってのエネルギーでもあります。
しかし、この重要なブドウ糖も人間の身体に吸収される場合、単独では細胞内に栄養として受け付けてくれません。
運び屋のようなペアになる物質が必要で、そのペアがいないと栄養分でないと判断してしまいます。
その運び屋になるペアの物質が、実は塩分(ナトリウム)なのです。
人間が一日に必要とするブドウ糖は180g以上といわれており、それ以下になると生きていけないともいわれています。
もし、ブドウ糖の補給を行なわなかった場合、体内にある他の物質をブドウ糖に変えて補いますが、10時間程度しかもたないといわれています。
生きる為に最低限必要な一日180gのブドウ糖を吸収するためには、23gのナトリウムが必要になります。
日本人が1日の摂取する塩分は平均で10~20gなので、それだけでは足りない事になります。
しかし、運び屋である塩分はピストン運動のようにして常にその役割を果たすので、毎日新たに23g必要なわけではありません。
またブドウ糖だけでなくアミノ酸を吸収する際にも、運び屋である塩分が必要とされており吸収を助けています。
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